インタビュー 1
「個性の社会実装」への挑戦
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安島 真澄(あじま ますみ)
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前職:エグゼクティブ・コーチング・ファーム
趣味:水泳・心にガツンとくる音楽を探すこと
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これまでの業務内容と役割の変遷を教えて下さい。
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経営企画室長として、特に営業企画、広報、人事、新規事業の責任者をしておりました。経営企画室の仕事は、持続可能性を維持しながらの事業拡大に向けて、代表やハヤテのチームメンバーが実現したい事業や社内の状態をすり合わせて、実行に移していくという企画・調整・実行が主なものです。 経営企画というと、聞こえは良いですが、発展段階の当社においては、足らない部分を埋めながら、並行して新しい企画を考え、紆余曲折を経ながら進めていく、根気よく地道な作業が求められる部署だと思います。
また、伝統的なアセット・マネジメント業務を大切にしながらも、日進月歩のテクノロジーを駆使して事業革新していき、金融の枠を越えて社会課題を解決する会社としていくことも経営企画の仕事です。そのためには、外部の視点の取入れも大切にしており、アカデミアの先生方、外部の有識者の皆様と定期的に意見交換をさせて頂くことで大いに刺激を受けています。この会社には、昨日無かったものが今日出来上がり、明日には更に進歩しているという手応えがあります。
そして、いよいよ法人を新設して、新規事業の立ち上げを任されることになりました。
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どのような新規事業を立ち上げるのでしょうか?
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「ありとあらゆる人が能力を発揮できる社会(と企業)を創る」というのが私のライフミッションであり、それをハヤテグループで実現していきたいです。万人の個性を尊重し、受け入れ、また生まれた環境に依存せず、生存し、成長し、未来を選択できる社会を実現したいと思っています。このように、あらゆる個が受け入れられる方向性を「個性の社会実装」と呼んでいます。
機関投資家たるハヤテが何故そのような事業を展開するのか、と疑問を抱かれるかもしれません。しかし、ハヤテグループはそのミッションの範囲を限定しておらず「挑戦者を支え、挑戦者を増やし、挑戦者になることで社会の温度を上げる」ことを存在理由に掲げています。成長企業支援事業(金融事業)において、挑戦者を支え、増やしており、加えて自ら挑戦者になることが奨励されます。私も、当初は「こんな事業が許されるのか?」と微かな不安を抱きましたが、代表そしてチームメンバーは何ら引っかかりなく、大いに背中を押してくれました。そうして出来たのが、生体データを用いて乳幼児の健康と教育に貢献し、ひいては先述のミッションを果たそうという「エフバイタル株式会社」です。
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いま、エフバイタル株式会社はどのような仲間が集まり、何をしているのでしょうか?
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私が代表として、エッジの効いた研究者、エンジニアを集め、研究開発集団を作ろうとしています。大学の医学部で教鞭を執る仲間に始まり、現役の医学部生、データ・サイエンティスト、人工冬眠の研究者まで異才が集まりつつあります。もはやハヤテグループは「研究開発集団」「起業家集団」と言えるのかもしれません。
まずは、研究者やエンジニアにより、個性を可視化する第一歩として「非接触でのバイタル(生体データ)・センシング技術」の開発に取り組んでいます。例えば、おもちゃに熱中する子どものバイタル・データが取得できれば、保護者や保育者の観察以上の知見が得られる可能性があります。また、乳幼児は、体調の良不良を言語化して伝達することが難しく、それらがセンシング出来れば、救える命も出てくるものと考えています。既に、国立病院との共同開発に始まり、先進的な保育園の開設まで、さまざまなプロジェクトが動いております。
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最後に一言メッセージはありますか?
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ハヤテグループはあらゆる挑戦の後押しをしてくれる場です。金融に熱くなるもよし、乳幼児の健康と教育の事業に没頭するもよし。やりたいことがあれば手を挙げればよく、やりたいことが今は見つからずとも様々な人間が集まる場で「何か」を模索するのも一つです。また、自分は経理しかわからないとか、法務部でしか働いたことがない、という方も大歓迎です。そういったコーポレート機能を担う方と、研究者やエンジニアなどのサービスやプロダクトを担う方とが横糸と縦糸となり織りあって初めて事業が世に送り出されるからです。人生の何割かを費やす対象である職場や仕事に対して、真正面から向き合う場を探しておられる方は是非一度遊びに来て頂ければと思います。
- 【仲間からの一言】
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真澄さんは、困難な挑戦にこそ燃え、出来ない理由を挙げる前にどうやったら出来るかを常に考え続ける人でありハヤテの挑戦にピッタリの人だと思いました。また、バイリンガルで、文化や音楽にも造詣が深く、是非ともハヤテを通じて日本を代表する気概で、世界で活躍してもらえたらと思います。
一方で、パソコンの操作において、Capslockが掛かっただけで、「文字が打てない、パソコンが壊れたぁ」と大騒ぎするお茶目な側面もあり、ムードメークにも一役買ってくれています。