金融事業

新規事業:AI(人工知能)等の最先端技術の活用によるフィンテック開発

これまでの「当社の実績」+「AI等の先端技術」+「脳科学の知見」+「教育」の視点を取り込み、金融のビジネスモデルを変革するフィンテックを確立することを目指しています。

その一部として、金融事業におけるこれまでの実績の源泉を解析し、更には機械学習等の技術によりその再現性を確保しようという事業を推進しています。これを「7 SIGMA」プロジェクトと命名しました。そのメンバーは、当社社員に加えて、統計学・脳科学・医学・複雑系など多様な研究分野から来る若手研究メンバーによって構成されています。

このような研究から、もしも大きな知見が得られたならば、世界にどのようなインパクトを与えられるのでしょうか?

一つには、上述のようにパフォーマンスの源泉が暗黙知から形式知へと変わることで、その再現性が担保され、企業のサステイナビリティを確保する一歩となる可能性があります。当社で言えば、何となく認識している強みを‘ハヤテ流’として言語化できることを意味し、ひいてはその再現に繋がり、結果としてリターンが強化される事でしょう。
次に、教育の分野にも変革を促す可能性があります。例えば運用業界でいえば、‘カリスマ・ファンド・マネージャー’という言葉が存在するように、属人性が高い業界と言えます。属人性の高さは概して再現性の低さを意味します。その知見を伝承できなければ後進がたまたま「育つ」ことはあれ「育てる」ことは出来ません。そのような業界に未来は無いものと考えます。ここで、もし体系立った教育ツールがあれば、ヒトを生かし、後進を育て、業界の未来を創ることが出来るのではないかと考えます。

また、このような技術はその適用を当社あるいは金融業界に限りません。広くあまねく産業界に有用な技術たる可能性があります。製造業における職人技をAIに学習させる試みはありますが、サービス業でも、あるいはそれを組織自体に適用することもできるというのが当社の仮説です。

一方で、全てが形式知化されたならばロボットがヒトを置き換えてしまうのではないかという懸念も聞こえます。そこで当社としては、ヒトを置き換えるのではなく、「ヒトを生かすプロダクト」の開発を進めています。例えば、当サイトの「投資哲学と戦略」「アナリスト業務の魅力」にて記載のとおり、当社はヒトとヒトの生産的交わりとしての議論を重んじています。しかし議論は一人では出来ません。そこで研究成果を実装したボットが自身の議論の相手になってくれたとしたらどうでしょうか?場所と時間を選ばず、自由に議論という「教育」の機会を得て、一気に成長のスパイラルを駆け上がることが出来るかもしれません。あるいは自分の考えを導いてくれるデータベースがあればどうでしょうか?問いに対して応答のみするのではなく、そこに「ゆらぎ」あるいは問いに対する「問い」を挟むデータベースは、そのやりとりを通じてヒトに新たな気づきをもたらすかもしれません。答えを押し付けるのではなく、導くことで「ヒトを生かすロボット」が当社の目指す姿です。

このように当社では第一段階として「ヒトを生かすボット」「ヒトを生かすデータベース」の開発を志向しています。また、当社には企業の財務情報や株価データという定量パブリックデータに加えて、数万件に及ぶ調査メモや、インベストメント・チームにおける議論の音声データなど貴重な定性プライベートデータが眠っています。加えて、議論におけるバイタルデータも取得し、解析対象に加えようと計画しています。第二段階、第三段階を見据えつつ、変革をリードするフィンテック企業となるべく、当社にしかないデータの収集に注力しています。